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2019.08.10 Saturday
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神聖さを求めて
2015.04.27 Monday
【神聖なもの】
きっと多くの人が「神聖なもの」と聞いて連想するのは
混じりけのない、清潔で、ピュアな、人に触れられていない
まばゆいくらいに明るいものや場所なんじゃないだろうか。
絶対的な、人を超えたマッチョな存在。
大昔、アニミズム信仰だったと言われる時代の人たちにとって
「神聖なもの」っていうのは、薄暗く、ぼんやりとしていて
なんだかよくわからないけどぞっとするような、
鬱蒼とした、おどろおどろしい不気味な存在だったんじゃないだろうか。
例えば神社。日本人が「神聖なもの」として思い浮かべる場所。
万葉集の中で、神社はモリと読まれていた。森。杜。
神社はだいたい森の奥にあるもんだから、
全体の中の一部としてモリと呼んでいたのかもしれないし
モリという言葉そのもの、森そのものが神聖な場所だったのかもしれない。
モリ(森、杜)の語源は「盛り」だった、という説がある。
もりもりと木が生えている場所、そしてこんもりと土を盛った場所。
人が死ぬ。穴を掘って埋める。土を盛る。そして目印をひとつ立てる。
その目印は今と同じように石だったかもしれないし、木だったかもしれない。
もしかしたら、個人を埋葬した土の小山を指して「盛り」と言っていたのが
いつのまにかその上に突っ立つ木を指して言うようになったんじゃないか、と。
【循環する神聖さ】
「死」は私たちの日常を遮断する。日常から遮断された様々な状態をケガレと言う。
ケは食べ物を、そして食べ物を摂取する当たり前の毎日、日常を指す。
ケが枯れてしまった状態、それがケ枯れ。遮断された日常をまた再開させるために、
ケガレを振り払うために、私たちはハレの場を準備し、マツリゴトを行う。
神社はマツリゴトのための正式な場所、ハレ(非日常)の場である。
そしてケガレに転じたケは、ハレの場を通してまたケに戻る。
私たちの思い浮かべる神聖な場所、神社というのは
ケ(日常)とハレ(非日常)の交換地点、循環する輪の中の一通過点だって考えられる。
「死」と「生」を交換する場所。人の手の及ばないなんかすげぇチカラにこうべを垂れる場所。
それは空のかなた上にある、非日常一点のまばゆい絶対的な存在とは違う。
【自然の中にある神聖さと、完結する神聖さ】
モリが神社であり森であったように、私たちの「神聖なもの」は自然と共にあった。
森そのものが、山そのものが、岩が、木が、川が、
それぞれに人とは違う「存在」として認められていた。
どっちが偉いか、どっちが凄いか、そういうことじゃなくて。
「畏れ」ってのはそういうことだと私は勝手に解釈してる。
自ずから然り。それが自然であって、その裏側には神聖さと日常の交差点があった。
英語のNatureは「自然」と訳されるけど、それも日本の「自然」とは違う。
人間、人工物と対立するもの、そして征服すべきものとしてNatureはある。
中東の「自然」は、日本の「自然」とは違う。
そりゃ、気候が全く違うんだから、自然環境も違って至極当然。
彼らの神聖さは、自然を一切排除しコントロール下に置いた場所にある。
肯定的で調和的、完全な状態の永遠の土地、パラダイス。
パラダイスの語源は「壁で覆われた場所」、つまり自然から切り離された場所。
なんとなく、なんとなくだけど。
日本人の「神聖なもの」も、だんだん自然から離れてきているような気もする。
どっちが良いとか悪いとかでなく。
清潔で、純粋で、完全無欠な美の拠り所なのか、
ぐるぐる回る自然の中に見出した特別な通過点なのか。
きっと多くの人が「神聖なもの」と聞いて連想するのは
混じりけのない、清潔で、ピュアな、人に触れられていない
まばゆいくらいに明るいものや場所なんじゃないだろうか。
絶対的な、人を超えたマッチョな存在。
大昔、アニミズム信仰だったと言われる時代の人たちにとって
「神聖なもの」っていうのは、薄暗く、ぼんやりとしていて
なんだかよくわからないけどぞっとするような、
鬱蒼とした、おどろおどろしい不気味な存在だったんじゃないだろうか。
例えば神社。日本人が「神聖なもの」として思い浮かべる場所。
万葉集の中で、神社はモリと読まれていた。森。杜。
神社はだいたい森の奥にあるもんだから、
全体の中の一部としてモリと呼んでいたのかもしれないし
モリという言葉そのもの、森そのものが神聖な場所だったのかもしれない。
モリ(森、杜)の語源は「盛り」だった、という説がある。
もりもりと木が生えている場所、そしてこんもりと土を盛った場所。
人が死ぬ。穴を掘って埋める。土を盛る。そして目印をひとつ立てる。
その目印は今と同じように石だったかもしれないし、木だったかもしれない。
もしかしたら、個人を埋葬した土の小山を指して「盛り」と言っていたのが
いつのまにかその上に突っ立つ木を指して言うようになったんじゃないか、と。
【循環する神聖さ】
「死」は私たちの日常を遮断する。日常から遮断された様々な状態をケガレと言う。
ケは食べ物を、そして食べ物を摂取する当たり前の毎日、日常を指す。
ケが枯れてしまった状態、それがケ枯れ。遮断された日常をまた再開させるために、
ケガレを振り払うために、私たちはハレの場を準備し、マツリゴトを行う。
神社はマツリゴトのための正式な場所、ハレ(非日常)の場である。
そしてケガレに転じたケは、ハレの場を通してまたケに戻る。
私たちの思い浮かべる神聖な場所、神社というのは
ケ(日常)とハレ(非日常)の交換地点、循環する輪の中の一通過点だって考えられる。
「死」と「生」を交換する場所。人の手の及ばないなんかすげぇチカラにこうべを垂れる場所。
それは空のかなた上にある、非日常一点のまばゆい絶対的な存在とは違う。
【自然の中にある神聖さと、完結する神聖さ】
モリが神社であり森であったように、私たちの「神聖なもの」は自然と共にあった。
森そのものが、山そのものが、岩が、木が、川が、
それぞれに人とは違う「存在」として認められていた。
どっちが偉いか、どっちが凄いか、そういうことじゃなくて。
「畏れ」ってのはそういうことだと私は勝手に解釈してる。
自ずから然り。それが自然であって、その裏側には神聖さと日常の交差点があった。
英語のNatureは「自然」と訳されるけど、それも日本の「自然」とは違う。
人間、人工物と対立するもの、そして征服すべきものとしてNatureはある。
中東の「自然」は、日本の「自然」とは違う。
そりゃ、気候が全く違うんだから、自然環境も違って至極当然。
彼らの神聖さは、自然を一切排除しコントロール下に置いた場所にある。
肯定的で調和的、完全な状態の永遠の土地、パラダイス。
パラダイスの語源は「壁で覆われた場所」、つまり自然から切り離された場所。
なんとなく、なんとなくだけど。
日本人の「神聖なもの」も、だんだん自然から離れてきているような気もする。
どっちが良いとか悪いとかでなく。
清潔で、純粋で、完全無欠な美の拠り所なのか、
ぐるぐる回る自然の中に見出した特別な通過点なのか。
朝
2015.04.27 Monday
朝
谷川俊太郎
また朝が来てぼくは生きていた
夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た
柿の木の裸の枝が風にゆれ
首輪のない犬が日だまりに寝そべっているのを
百年前ぼくはここにいなかった
百年後ぼくはここにいないだろう
あたり前なところのようでいて
地上はきっと思いがけない場所なんだ
いつだったか子宮の中で
ぼくは小さな小さな卵だった
それから小さな小さな魚になって
それから小さな小さな鳥になって
それからやっとぼくは人間になった
十ヶ月を何千億年もかかって生きて
そんなこともぼくら復習しなきゃ
今まで予習ばっかりしすぎたから
今朝一滴の水のすきとおった冷たさが
ぼくに人間とは何かを教える
魚たちと鳥たちとそして
ぼくを殺すかもしれぬけものとすら
その水をわかちあいたい
谷川俊太郎
また朝が来てぼくは生きていた
夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た
柿の木の裸の枝が風にゆれ
首輪のない犬が日だまりに寝そべっているのを
百年前ぼくはここにいなかった
百年後ぼくはここにいないだろう
あたり前なところのようでいて
地上はきっと思いがけない場所なんだ
いつだったか子宮の中で
ぼくは小さな小さな卵だった
それから小さな小さな魚になって
それから小さな小さな鳥になって
それからやっとぼくは人間になった
十ヶ月を何千億年もかかって生きて
そんなこともぼくら復習しなきゃ
今まで予習ばっかりしすぎたから
今朝一滴の水のすきとおった冷たさが
ぼくに人間とは何かを教える
魚たちと鳥たちとそして
ぼくを殺すかもしれぬけものとすら
その水をわかちあいたい
感動する準備
2015.04.24 Friday
「金丸悠児」という画家さんが描く動物たちのファンになってしまった。
一枚の、平面の中に、三次元以上の表現が出来るんだなぁと感動した。
彼の作品「トラ」を見ながら私もトラを描いてみた。
ファンアートってやつ?
私たちの「他人が表現した何かに触れて感動する」プロセスってのは
言葉を介さない直観的な刺激が起こすもんなんだ。きっと。
視覚か聴覚か味覚か何か、外からの「刺激」が直接「心」に届いて、
そんでもってその刺激の揺らぎ、リズム、波長みたいなものが
自分の「心」のそれと同調して「感動」が生まれるんじゃないだろーか。
脳で言葉を生成して解釈を加えて得たものは「感想」であって「感動」じゃない。
頭を動かす訓練は大事なことだけど、心を動かす経験もないがしろにしちゃいけない。
だって、心を動かすことはやろうと思ってできることじゃない。絶対に相手が必要だから。
自然でも、芸術作品でも、ふとした出来事でも、自分の外にある何かに出会う必要がある。
外の世界に心がダイレクトに触れて、接点を持って、人は「感動」する。
その経験を体内に取り込んで、自分の中に外の世界を組み込んで、人は「成長」する。
組み込まれたピースを消化吸収し、排泄することで、人は「表現」する。
「感性豊かだ」ってのは、心を動かす閾値が低いってことだと思う。つまり、感度が高い。
子どもが感性豊かだと言われるのは、頭が柔らかいのと関係がある。
頭で処理することに慣れてしまった大人は、刺激を刺激のまま心に通すことが難しくなる。
かちこちの頭でっかちさんは自分の中にある情報・知識だけで世界を完結させようとする。
外との接点を持てなければ、心も動かず、成長もできない。
子どもは語彙が少ない。頭を動かす道具である「言葉」が少ないわけだから
その分「心」がオープンなんだろうと思う。彼らの見ている世界は世界そのままの姿で、
「言葉」で一時停止を食らうことなく心に届くのかもしれない。
子どもには心を動かす経験をたくさんしてほしい。
頭を動かす訓練で、心を動かす機会を奪ってしまうのはもったいない。
大人だって、自分の外に目を向けよう。心をほんの少し無防備にしよう。
感動する準備は、できてるか。
言葉の「意味」
2015.04.23 Thursday
Courseraもあっという間に第4週。
一か月って4週間しかないんだなぁ。しみじみ。
今週のテーマは「意味」。哲学的とも交わる分野。
言語学的な「言葉の意味」は、2つに分類される。
*Semantic meaning
意味としての意味。字面通りの意味。真か偽か。
*Pragmatic meaning
目的がある発言。情報の伝達、命令、謝罪等。話し手→聞き手。
言葉の意味はそれが発せられた背景による。
基本的には、私たちが用いる言語は全部Pragmatic meaningを持つ。
<Semantic meaning:色の名前>
ある言語には、オレンジという色を表す語がない。
またある言語では青と緑を一語で表す。
ある言語では色を表す語が白黒赤の三つしかない。
どこからどこまでをAという語でくくり、
どこからどこまでをBという語でくくるか。
世界の分類方法は、言語によって違う。
どの言語でも、白と黒、明るい色と暗い色、は分別されている。
その次に、赤。それから更に分けられるのが、緑か黄色。この次に青が来る。
<Pragmatic meaning:言葉の裏>
例えば唸り声をあげたり、自分を指さしたり、
言葉を介さずに言わんとする意味(pragmatic meaning)を伝えることもできる。
Performative meaning 1:真偽以上の何かを伝える文章
→ Speech act:世界(状況)を変える言葉
Performative meaning 2:何かを言わずに変化を起こすこと
文字通りに解釈すれば好意的な内容(Semantic meaning)でも
言わんとしている内容(Pragmatic meaning)は否定的だったりする。
Maxims:会話の中で従うべきルール、暗黙の了解
◇ 必須Readingリスト
Words cannot Express
『言葉では表現できない』
Does Your Language Shape How You Think?
『言葉が思考を形成する?』
LANGUAGE AS THOUGHT: WATCH OUT FOR THE HYPE
『思考としての言語:ごまかされるな!』
Stuart Whatley on The Language Hoax
: Why the World Looks the Same in Any Language
『言語のいかさま:どの言語でも世界が同じに見えるのはなぜ』
今週のReadingはわからん単語が多くて苦しい。。。
一か月って4週間しかないんだなぁ。しみじみ。
今週のテーマは「意味」。哲学的とも交わる分野。
言語学的な「言葉の意味」は、2つに分類される。
*Semantic meaning
意味としての意味。字面通りの意味。真か偽か。
*Pragmatic meaning
目的がある発言。情報の伝達、命令、謝罪等。話し手→聞き手。
言葉の意味はそれが発せられた背景による。
基本的には、私たちが用いる言語は全部Pragmatic meaningを持つ。
<Semantic meaning:色の名前>
ある言語には、オレンジという色を表す語がない。
またある言語では青と緑を一語で表す。
ある言語では色を表す語が白黒赤の三つしかない。
どこからどこまでをAという語でくくり、
どこからどこまでをBという語でくくるか。
世界の分類方法は、言語によって違う。
どの言語でも、白と黒、明るい色と暗い色、は分別されている。
その次に、赤。それから更に分けられるのが、緑か黄色。この次に青が来る。
<Pragmatic meaning:言葉の裏>
例えば唸り声をあげたり、自分を指さしたり、
言葉を介さずに言わんとする意味(pragmatic meaning)を伝えることもできる。
Performative meaning 1:真偽以上の何かを伝える文章
→ Speech act:世界(状況)を変える言葉
Performative meaning 2:何かを言わずに変化を起こすこと
文字通りに解釈すれば好意的な内容(Semantic meaning)でも
言わんとしている内容(Pragmatic meaning)は否定的だったりする。
Maxims:会話の中で従うべきルール、暗黙の了解
◇ 必須Readingリスト
Words cannot Express
『言葉では表現できない』
Does Your Language Shape How You Think?
『言葉が思考を形成する?』
LANGUAGE AS THOUGHT: WATCH OUT FOR THE HYPE
『思考としての言語:ごまかされるな!』
Stuart Whatley on The Language Hoax
: Why the World Looks the Same in Any Language
『言語のいかさま:どの言語でも世界が同じに見えるのはなぜ』
今週のReadingはわからん単語が多くて苦しい。。。
絵をえおえお
2015.04.20 Monday
絵を保管&整理するために≪Pinterest≫始めました。
オンライン上のスクラップブック、みたいなウェブサービス。
これで心置きなく絵をアップできる〜
https://jp.pinterest.com/tomoebb/
絵や写真、デザイン、アートだけじゃなくて、レシピとか教育関連のネタ
文章、実用的なハウツー関連、とにかく好きなものを収集できる。
手芸とか物作りとか好きな人には特におすすめ。
Pinterestはアイディアの泉!
オンライン上のスクラップブック、みたいなウェブサービス。
これで心置きなく絵をアップできる〜
https://jp.pinterest.com/tomoebb/
絵や写真、デザイン、アートだけじゃなくて、レシピとか教育関連のネタ
文章、実用的なハウツー関連、とにかく好きなものを収集できる。
手芸とか物作りとか好きな人には特におすすめ。
Pinterestはアイディアの泉!
単語と文章から言語を見てみる
2015.04.15 Wednesday
Week3のテーマは単語とセンテンス!
今週は必須Readingの資料が長い・・・
【LINGUISTIC TYPOLOGY】
単語やセンテンスの作り方をメインに研究している分野を
「Linguistic Typology(言語類型論)」と言うらしい。
(1)CLASSIFICATION:分類
基本的な4つの分類方法
→ isolating languages
1個1個の単語がそれに対応した意味を持っている。
例)中国語は漢字一つ一つに対応する意味があって、
単語そのものが意味に応じて変化する事が無い。
→ agglutinating languages
違う意味を持つ単語を組み合わせてひとつの単語を構成する。
例)トルコ語は名詞と複数形を意味する語、所有格を示す語を
組み合わせて別の意味を持つひとつの単語をつくることができる。
→ fusional languages
単語の一部を変えて別の意味の単語をつくる。
例)アラビア語は母音を入れ替えて語の意味を変えることができる。
→ polysyntheic languages
元になる語とくっついて別の意味を造る語を制限なく追加できる。
実際に4つの分類方法でハッキリ分けることは難しく
英語を例に挙げてみても、isolating/agglutinating/fusionの特徴を
どれも持っていることになる。
(2)CORRELATIONS:相関性
文章の構成方法(SVOだったりSOVだったりVSOだったり)について。
それから前置詞と名詞、形容詞と名詞の位置関係について。
(3)BASE OF CLASSIFICATION
ふたつの言語が特性を同じくしている理由として考えられること:
(a)共通の一つの言語から派生した
(b)言語の接触があり、一方がもう一方の特徴を借用した
(c)人間共通の特徴として言語の特性を共有している
動詞が先にくる言語は後置詞よりも前置詞をもつ。
「文法」ってこんなに面白いもんなんだなー!!
最初の3ページだけまとめた。ちょっと理解しやすくなった
今週は必須Readingの資料が長い・・・
【LINGUISTIC TYPOLOGY】
単語やセンテンスの作り方をメインに研究している分野を
「Linguistic Typology(言語類型論)」と言うらしい。
(1)CLASSIFICATION:分類
基本的な4つの分類方法
→ isolating languages
1個1個の単語がそれに対応した意味を持っている。
例)中国語は漢字一つ一つに対応する意味があって、
単語そのものが意味に応じて変化する事が無い。
→ agglutinating languages
違う意味を持つ単語を組み合わせてひとつの単語を構成する。
例)トルコ語は名詞と複数形を意味する語、所有格を示す語を
組み合わせて別の意味を持つひとつの単語をつくることができる。
→ fusional languages
単語の一部を変えて別の意味の単語をつくる。
例)アラビア語は母音を入れ替えて語の意味を変えることができる。
→ polysyntheic languages
元になる語とくっついて別の意味を造る語を制限なく追加できる。
実際に4つの分類方法でハッキリ分けることは難しく
英語を例に挙げてみても、isolating/agglutinating/fusionの特徴を
どれも持っていることになる。
(2)CORRELATIONS:相関性
文章の構成方法(SVOだったりSOVだったりVSOだったり)について。
それから前置詞と名詞、形容詞と名詞の位置関係について。
(3)BASE OF CLASSIFICATION
ふたつの言語が特性を同じくしている理由として考えられること:
(a)共通の一つの言語から派生した
(b)言語の接触があり、一方がもう一方の特徴を借用した
(c)人間共通の特徴として言語の特性を共有している
動詞が先にくる言語は後置詞よりも前置詞をもつ。
「文法」ってこんなに面白いもんなんだなー!!
最初の3ページだけまとめた。ちょっと理解しやすくなった
言語という奇跡:言語学へのいざない(2)
2015.04.12 Sunday
今週のテーマは「言語の音」
音について研究する言語学の分野は以下のふたつに分けられる。
Phonetics:物理的心理学的観点で言語の音を研究する分野(音声学)
Phonology : 言語の一部として構成される音を研究する分野(音韻学)
今週は専門用語もビシバシ飛び出し、Reading必須の資料も難しい(T_T)
オイラ涙が出そうだったよ。。。
さっきWeeklyクイズを受けて奇跡的高得点をたたき出せたんだけど
中身が伴ってないから講義と資料の内容をもう一度まとめてみようと思う。
【子音と母音の区別】
・母音は吐く息を止めたり遮ったりせずに発音される
・母音はそれのみで一音節を構成できるが、子音はできない
【Phonetics:子音の発音分類】
(1)発音の場所から見た分類
・Labial(唇を使った発音)b,p,m
・Alveolar(上歯茎に舌をつけて出す発音)t,d,n,l
・Velar(軟口蓋を閉じて出す発音)k,g,ng
(2)音の出し方から見た分類
・Stop/Plosive(息を一旦止める、破裂させる)p,t,k
・Fricative(口を少し閉じて音を漏らす)s,f
・Nasal(鼻から息を漏らす)m,n
・Sonorant(空気を遮らずに舌を動かす)r,l
(3)声帯を振動させるかどうか
・Voiced
・Voiceless
言語によってはまた別の(クリック音とか喉を絞る音とか)発音方法もあったりする。
これら3つの分類方法から見たfeature(特徴)を組み合わせたものとして「音」が扱われる。
【Phonology:子音のfeature(特徴)の働き】
(1)特徴の変化
例えば単語の語尾の発音が文法的変化なんかでtからdに変わる。
この変化は(3)声帯を振動させるかどうかというfeature(特徴)上の変化と言える。
(2)言語習得の過程
英語圏の赤ちゃんが最初に習得する音はpとt。
これはPlosive(2)そしてVoiceless(3)という共通のfeature(特徴)を持つ。
つまり赤ちゃんは言語の音を覚える最初の段階でPlosoveとVoiceless、
それからLabial、Alveolarのfeature(特徴)を持つ音を発音できるということ。
次に赤ちゃんはNasalというfeature(特徴)の発声を覚える。そしてFricativeも習得していき
これらのfeature(特徴)を組み合わせることでどんどん発音できる音が増えていく。
このように、赤ちゃんは一度に音を覚えるのではなく、発音のfeature(特徴)を順次習得していく。
(3)発音の間違い
例えば単語の中のr音がl音と入れ替わってしまう。
これはどちらもSonorantであるが発音の場所を間違えた例。
bがmになってしまう場合、これは発音の場所は同じLabialで音の出し方が違う。
【音と言語の変化】
言語は常に変化する。子音や母音、言語の音もそれにそって変化する。
1万年前は今とは違う発音で言語が話されていたと予想される。
実際に1万年前の言語を調査することはできないが、
そう遠くない過去に話されていた言語や、異なる言語同士で比較することで
言語の音の変化を推測することが出来る。
単語の綴りは発音ほど変化はないと考えられることから、それも手掛かりになる。
音が変化する原因として二つの大きな要因が考えられる。
(1)内的変化:世代が下るにつれて変化してきた
(2)外的変化:他言語との接触によって変化してきた
Reading資料はそれぞれの言語における子音、母音の累計と地域別の傾向について。
これもまとめようと思ったけど・・・力尽きた
あんまりちゃんと読めてないから、また今度改めてまとめよう。
音について研究する言語学の分野は以下のふたつに分けられる。
Phonetics:物理的心理学的観点で言語の音を研究する分野(音声学)
Phonology : 言語の一部として構成される音を研究する分野(音韻学)
今週は専門用語もビシバシ飛び出し、Reading必須の資料も難しい(T_T)
オイラ涙が出そうだったよ。。。
さっきWeeklyクイズを受けて奇跡的高得点をたたき出せたんだけど
中身が伴ってないから講義と資料の内容をもう一度まとめてみようと思う。
【子音と母音の区別】
・母音は吐く息を止めたり遮ったりせずに発音される
・母音はそれのみで一音節を構成できるが、子音はできない
【Phonetics:子音の発音分類】
(1)発音の場所から見た分類
・Labial(唇を使った発音)b,p,m
・Alveolar(上歯茎に舌をつけて出す発音)t,d,n,l
・Velar(軟口蓋を閉じて出す発音)k,g,ng
(2)音の出し方から見た分類
・Stop/Plosive(息を一旦止める、破裂させる)p,t,k
・Fricative(口を少し閉じて音を漏らす)s,f
・Nasal(鼻から息を漏らす)m,n
・Sonorant(空気を遮らずに舌を動かす)r,l
(3)声帯を振動させるかどうか
・Voiced
・Voiceless
言語によってはまた別の(クリック音とか喉を絞る音とか)発音方法もあったりする。
これら3つの分類方法から見たfeature(特徴)を組み合わせたものとして「音」が扱われる。
【Phonology:子音のfeature(特徴)の働き】
(1)特徴の変化
例えば単語の語尾の発音が文法的変化なんかでtからdに変わる。
この変化は(3)声帯を振動させるかどうかというfeature(特徴)上の変化と言える。
(2)言語習得の過程
英語圏の赤ちゃんが最初に習得する音はpとt。
これはPlosive(2)そしてVoiceless(3)という共通のfeature(特徴)を持つ。
つまり赤ちゃんは言語の音を覚える最初の段階でPlosoveとVoiceless、
それからLabial、Alveolarのfeature(特徴)を持つ音を発音できるということ。
次に赤ちゃんはNasalというfeature(特徴)の発声を覚える。そしてFricativeも習得していき
これらのfeature(特徴)を組み合わせることでどんどん発音できる音が増えていく。
このように、赤ちゃんは一度に音を覚えるのではなく、発音のfeature(特徴)を順次習得していく。
(3)発音の間違い
例えば単語の中のr音がl音と入れ替わってしまう。
これはどちらもSonorantであるが発音の場所を間違えた例。
bがmになってしまう場合、これは発音の場所は同じLabialで音の出し方が違う。
【音と言語の変化】
言語は常に変化する。子音や母音、言語の音もそれにそって変化する。
1万年前は今とは違う発音で言語が話されていたと予想される。
実際に1万年前の言語を調査することはできないが、
そう遠くない過去に話されていた言語や、異なる言語同士で比較することで
言語の音の変化を推測することが出来る。
単語の綴りは発音ほど変化はないと考えられることから、それも手掛かりになる。
音が変化する原因として二つの大きな要因が考えられる。
(1)内的変化:世代が下るにつれて変化してきた
(2)外的変化:他言語との接触によって変化してきた
Reading資料はそれぞれの言語における子音、母音の累計と地域別の傾向について。
これもまとめようと思ったけど・・・力尽きた
あんまりちゃんと読めてないから、また今度改めてまとめよう。
離島旅!馬祖編(5)霧に閉じ込められる、の巻
2015.04.12 Sunday
楽しい楽しい離島旅。主人も「今までの台湾旅行の中でいちばん楽しかった」
「3年暮らして、初めて台湾料理も美味しいと思えた」と言ってくれて
計画した私も大満足、心も体もリフレッシュの馬祖旅行・・・・の、はずが。
最終日、朝。不安が的中。
【まさかの足止め】
すごいぜ、霧・・・ 当然飛行機は飛ばず空港閉鎖。
民宿オーナーが船なら出るはず、とアドバイスをくれた。
どうやら南竿から台湾の基隆港行きのフェリーが出ているらしく
一日一便のそのフェリーに乗るべく私たち夫婦+同じ日程で
宿泊していたアメリカ人の3人は港へ向かった。
アメリカ人の女の子KTは中国語が全くできないから、
この先台北に帰るまで一緒に行動することになった。
割と早めに港に着いたと思ったのに、そこにはすでに人、人、人。
連休終日、しかも前日の飛行機も全便霧でキャンセルになったせいで
港には飛行機に乗れなかった人があふれかえっていた。
民宿オーナーのアドバイス通りキャンセル待ち番号札を取り、
出来るだけ若い番号の人を探し回る。これがもう、大変。
案内はもちろん中国語オンリー、この混乱でアナウンスはほとんど聞こえない。
優しいお姉さん二人にくっついてチケットを買おうとしていたんだけど
結局キャンセル待ち人数にかすりもせず。
まさか帰れなくなるなんて。しかも翌日はフェリー営業外。
最速で帰れたとしてもフェリーが出るのは翌々日。
当然、あっというまに満席でそれもキャンセル待ち状態。
「仕事が・・・・」とショックで顔が青くなる主人。
この後彼は一日中ほとんど言葉を発することができなくなってしまった。
私たち3人は「追加の船が出る」とか「翌日も臨時で船を出す」とか
混乱した情報に踊らされながらも、最後まで港に残って茫然としていた。
KTが「中国に渡って、それから飛行機に乗るルートがある」という情報を
掴み、中国行の船を探し回る。
船を手配している旅行会社に電話しても、カウンターのおっちゃんに聞いても
みんな言っていることがバラバラ。駆け回って聞きまわって、ほんとに疲れた。
○時になったらわかる、ということでその時間まで港で待つ。
その間私はKTとお喋りをして、主人は無言で遥か彼方を見つめていた。
時間になっておっちゃんが「今日は船が出ない!」というようなことを言ってきた。
これじゃしょうがない、と空港に向かう。
空港には先ほど港から去った人たちが皆集まっていた。
こんどはこっちが混乱状態。カウンターのお姉さんもイライラ全開。
もちろん空席なんてものはなく、キャンセル待ち680番台に登録。
「一生帰れなかったらどうしよう」とパニくるKT、そして放心状態の主人。
【私が頑張らないと!!】
どうしようも無いから、民宿を探すことに。
タクシーの運ちゃんにもらった民宿の名刺に電話をかけ、
ここは空いてないから今から言う電話番号にかけろ、と言われ
わけもわからないままとりあえず泊まる宿を確保。
どもりとなまりが強烈なお兄さんの車で民宿に向かう。
トイレが例によって台湾式でしかも共同だったけど、
部屋そのものは清潔で良いところだった。割引もしてもらえたし。ホッ
民宿に着いた後もKTは興奮状態で、主人はベッドにもぐりこんで
出てこなくなってしまった。可哀そうで見ていられない。
飛行機はキャンセル待ちだとらちが明かないから、
2日後の空いている便をインターネットで予約。
翌日なら中国行の船に乗れるかも、ってことで
港に聞きに行ったり旅行会社に電話したりしてみたんだけど
これまたみんな言うことバラバラ。
もう出来ることはした、と諦めて就寝。
【何もする事が無い二日目】
少しずつ元気を取り戻してきた主人と、落ち着きを取り戻してきたKT。
霧がマシになったらしく朝一の飛行機が飛んでいくのが窓から見えた。
この日のミッションは中国行の船探しと、空港のキャンセル待ちの人数確認。
キャンセル待ち680人が一気にはけるなんて奇跡は起こらないとしても、
そのうち何人の人が帰れたのが確認するために散歩がてら空港へ。
その日の空港は朝から賑やかだった。
キャンセル待ちは相変わらずの人数で、翌日も霧が出ないことを祈るしかなかった。
主人と私は空港を出てその足で港まで向かった。
前日とは打って変わって静まり返った港。
電光掲示板には中国行の船は「準時 On Time」と出てるのに、
港の職員は「今日は船なんかないよ」と言う。
一応また電話でも問い合わせてみたんだけど、
またまた「○時になったらわかるよ」とのこと。
港を出たらちょうど路線バスが来ていたから、することも無い私たちは
とりあえず乗ってみようか、とバスに乗り込む。運転手さんが臭い。
山道を進むバス。乗客はほとんど兵隊さん。
突然携帯が鳴ってあわてて出ると、中国行のフェリー会社からだった。
「船出るよ、何時になるかわからないけど。カウンターに来て!」だって。
なんじゃそりゃ、と思いつつも終点からタクシーを拾って港へ。
で、結局、船は欠航。そもそも「何時になるか分からないけど」って点が
おかしいと思ったんだよ。もう誰も信じられない。
外は寒いしすることもないし、でコンビニでお菓子を買い込んで
民宿のロビーで映画鑑賞。台湾には映画チャンネルがいくつかある。
その日やっていたのはOBLIVION。
うだうだしてたら民宿のお兄さんが「空港行かないの?飛行機出てるよ」と。
雨のおかげで霧が晴れ、飛行機も追加が出て、その上軍隊も応援に駆け付けたらしく
その日は一気に何百人も台湾に無事帰還することができたようだ。
私たち外国人は軍機に乗せてもらうことはできないからその日のうちに
帰ることはできなかったけど、翌日のフライトを朝一に変更することが出来た。
雨よ、降り続けてください明日まで。
【帰還】
そして朝。飛行機は通常運行。ガッツポーズ。
空港には最後まで残った、何度も見かけたメンツが。もうプチ同窓会的な。
小さなプロペラ機は台北に向かって飛んだ。
KTとは台北の空港で熱い抱擁を交わして別れ、
主人は家に着いたらすぐに支度して急いで会社へ。
私はブログの文章を考えながら写真の整理を始めた。
こうして私のトリッキーな馬祖旅は幕を閉じた。
おしまい
「3年暮らして、初めて台湾料理も美味しいと思えた」と言ってくれて
計画した私も大満足、心も体もリフレッシュの馬祖旅行・・・・の、はずが。
最終日、朝。不安が的中。
【まさかの足止め】
すごいぜ、霧・・・ 当然飛行機は飛ばず空港閉鎖。
民宿オーナーが船なら出るはず、とアドバイスをくれた。
どうやら南竿から台湾の基隆港行きのフェリーが出ているらしく
一日一便のそのフェリーに乗るべく私たち夫婦+同じ日程で
宿泊していたアメリカ人の3人は港へ向かった。
アメリカ人の女の子KTは中国語が全くできないから、
この先台北に帰るまで一緒に行動することになった。
割と早めに港に着いたと思ったのに、そこにはすでに人、人、人。
連休終日、しかも前日の飛行機も全便霧でキャンセルになったせいで
港には飛行機に乗れなかった人があふれかえっていた。
民宿オーナーのアドバイス通りキャンセル待ち番号札を取り、
出来るだけ若い番号の人を探し回る。これがもう、大変。
案内はもちろん中国語オンリー、この混乱でアナウンスはほとんど聞こえない。
優しいお姉さん二人にくっついてチケットを買おうとしていたんだけど
結局キャンセル待ち人数にかすりもせず。
まさか帰れなくなるなんて。しかも翌日はフェリー営業外。
最速で帰れたとしてもフェリーが出るのは翌々日。
当然、あっというまに満席でそれもキャンセル待ち状態。
「仕事が・・・・」とショックで顔が青くなる主人。
この後彼は一日中ほとんど言葉を発することができなくなってしまった。
私たち3人は「追加の船が出る」とか「翌日も臨時で船を出す」とか
混乱した情報に踊らされながらも、最後まで港に残って茫然としていた。
KTが「中国に渡って、それから飛行機に乗るルートがある」という情報を
掴み、中国行の船を探し回る。
船を手配している旅行会社に電話しても、カウンターのおっちゃんに聞いても
みんな言っていることがバラバラ。駆け回って聞きまわって、ほんとに疲れた。
○時になったらわかる、ということでその時間まで港で待つ。
その間私はKTとお喋りをして、主人は無言で遥か彼方を見つめていた。
時間になっておっちゃんが「今日は船が出ない!」というようなことを言ってきた。
これじゃしょうがない、と空港に向かう。
空港には先ほど港から去った人たちが皆集まっていた。
こんどはこっちが混乱状態。カウンターのお姉さんもイライラ全開。
もちろん空席なんてものはなく、キャンセル待ち680番台に登録。
「一生帰れなかったらどうしよう」とパニくるKT、そして放心状態の主人。
【私が頑張らないと!!】
どうしようも無いから、民宿を探すことに。
タクシーの運ちゃんにもらった民宿の名刺に電話をかけ、
ここは空いてないから今から言う電話番号にかけろ、と言われ
わけもわからないままとりあえず泊まる宿を確保。
どもりとなまりが強烈なお兄さんの車で民宿に向かう。
トイレが例によって台湾式でしかも共同だったけど、
部屋そのものは清潔で良いところだった。割引もしてもらえたし。ホッ
民宿に着いた後もKTは興奮状態で、主人はベッドにもぐりこんで
出てこなくなってしまった。可哀そうで見ていられない。
飛行機はキャンセル待ちだとらちが明かないから、
2日後の空いている便をインターネットで予約。
翌日なら中国行の船に乗れるかも、ってことで
港に聞きに行ったり旅行会社に電話したりしてみたんだけど
これまたみんな言うことバラバラ。
もう出来ることはした、と諦めて就寝。
【何もする事が無い二日目】
少しずつ元気を取り戻してきた主人と、落ち着きを取り戻してきたKT。
霧がマシになったらしく朝一の飛行機が飛んでいくのが窓から見えた。
この日のミッションは中国行の船探しと、空港のキャンセル待ちの人数確認。
キャンセル待ち680人が一気にはけるなんて奇跡は起こらないとしても、
そのうち何人の人が帰れたのが確認するために散歩がてら空港へ。
その日の空港は朝から賑やかだった。
キャンセル待ちは相変わらずの人数で、翌日も霧が出ないことを祈るしかなかった。
主人と私は空港を出てその足で港まで向かった。
前日とは打って変わって静まり返った港。
電光掲示板には中国行の船は「準時 On Time」と出てるのに、
港の職員は「今日は船なんかないよ」と言う。
一応また電話でも問い合わせてみたんだけど、
またまた「○時になったらわかるよ」とのこと。
港を出たらちょうど路線バスが来ていたから、することも無い私たちは
とりあえず乗ってみようか、とバスに乗り込む。運転手さんが臭い。
山道を進むバス。乗客はほとんど兵隊さん。
突然携帯が鳴ってあわてて出ると、中国行のフェリー会社からだった。
「船出るよ、何時になるかわからないけど。カウンターに来て!」だって。
なんじゃそりゃ、と思いつつも終点からタクシーを拾って港へ。
で、結局、船は欠航。そもそも「何時になるか分からないけど」って点が
おかしいと思ったんだよ。もう誰も信じられない。
外は寒いしすることもないし、でコンビニでお菓子を買い込んで
民宿のロビーで映画鑑賞。台湾には映画チャンネルがいくつかある。
その日やっていたのはOBLIVION。
うだうだしてたら民宿のお兄さんが「空港行かないの?飛行機出てるよ」と。
雨のおかげで霧が晴れ、飛行機も追加が出て、その上軍隊も応援に駆け付けたらしく
その日は一気に何百人も台湾に無事帰還することができたようだ。
私たち外国人は軍機に乗せてもらうことはできないからその日のうちに
帰ることはできなかったけど、翌日のフライトを朝一に変更することが出来た。
雨よ、降り続けてください明日まで。
【帰還】
そして朝。飛行機は通常運行。ガッツポーズ。
空港には最後まで残った、何度も見かけたメンツが。もうプチ同窓会的な。
小さなプロペラ機は台北に向かって飛んだ。
KTとは台北の空港で熱い抱擁を交わして別れ、
主人は家に着いたらすぐに支度して急いで会社へ。
私はブログの文章を考えながら写真の整理を始めた。
こうして私のトリッキーな馬祖旅は幕を閉じた。
おしまい
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離島旅!馬祖編(4)北竿島巡りその2
2015.04.12 Sunday
【橋仔漁村】
馬祖列島で最も廟が多いエリア。昔は賑わっていた漁村も
どんどん人が減っていき、今では「人よりも神様の方が多い」地域と
なってしまった。「廟村」と言われるのはそのため。
急な坂道を下っていくと、霧に包まれた村が見え始めた。
霧が濃すぎて閉じ込められた集落のようだった。
村の中心には割と大きな廟があって、その周りでおばあちゃんが
屋台を出して牡蠣の揚げまんじゅうを売っていた。
廟の目の前は海。霧が晴れていたら隣の島も中国も見えるんだろうな。
村の入り口に南国風の食堂があって、そこでランチを食べた。
紅麹の炒飯と、海藻の天ぷら。あと炒魚麺。
ふたりだと2品を分け合うくらいでちょうどいいかも。
3品でお腹はちきれそうなくらい満腹になったよう
それから、村をうろうろしてる村犬。ボーダーコリーの少年。
笑顔に癒された〜。わんちゃん大好きの主人はもうデレデレ。
【北海坑道】
規模は南竿よりも小さいけど、ここも迫力がある坑道。
最初は潮が引いて無くて入ることが出来なかった。
歩道までざぶざぶと打ち寄せる波。音が反響してすごく怖い。
一本道だけど、かなり長い。そして暗くてじとじとして不気味。
ずっと奥まで行くと、外に出れる。
岩場の向こうに軍事要塞みたいなものがあるんだけど、
霧がこくて足元が悪かったから退散。ここは南竿と違って船は出てないから
潮が引いている時間しか参観できない。目安時間はウェブサイトで確認を。
【壁山】
海抜294mの険しい地形が続く地域。北竿を一望できる景観台がある。
これは霧が晴れている時間を狙って登ったところ。
空港が見える。空港の奥にはビーチ、それから戦争和平記念公園がある山、
右のはしっこがトレッキングコースになっている島。
この景観台に至る道はすごく急だから運転注意。
道路脇は軍事設備が並んでいるから写真撮影禁止。
ここは北竿の防御の要なんだとか。
【坂里ビーチ】
のんびりした坂里村と、そのビーチ。
北竿で2番目に大きいビーチ。中央にはちいさな天后宮がある。
天后宮に続く歩道にミニ灯篭みたいなのが並んでるんだけど、
そのひとつひとつに「神話の鳥」のモニュメント(?)が乗っていてかわいい。
夜、「藍眼涙」を見るために立ち寄ったんだけど、
ビーチの広さ、夜の海の黒さ、波の音のでかさにビビって近寄れなかった。
このすぐそばに2つ大きな廟がある。ひとつは三太子何とかって所で
もうひとつは白馬尊王(伝説の英雄)の廟。
北竿の廟にいる狛犬はそれぞれ何と言うか手作り感(?)があって面白い。
三太子廟の狛犬はターメリックカラーで真っ黒な瞳が怖かった。
夕暮れを背にした白馬尊王像。ヒーロー感が出てる。
ここの廟も海の真ん前に開かれていて、すぐ下に波が打ち寄せている。
【塘岐村】
島の中心街。いちばん賑わってるところ。
「え、ここが?!」と思うこと間違いなし、の小さな村。
島唯一のコンビニがあるのももちろんこの村。
お土産屋さん、朝ごはん屋さん、食堂、散髪屋などなど
店なのか人んちなのか分からない建物が多く並んでいる。
【芹壁村】
言わずもがな、島いちばんの見所。一日目の散策記参照。
ここに泊まって本当に良かったと思う。
一通りスポットを見学するだけなら日帰りで十分なんだけど
私は南竿より北竿の方がうんと楽しかった。
どこ行くにも近いから、好きな時に好きな場所に好きなだけ。
こういう自由な感じがたまらなく好き。
ただ、霧がね・・・・やっかいなんだ。
これについてはまた次の記事で
つづく
馬祖列島で最も廟が多いエリア。昔は賑わっていた漁村も
どんどん人が減っていき、今では「人よりも神様の方が多い」地域と
なってしまった。「廟村」と言われるのはそのため。
急な坂道を下っていくと、霧に包まれた村が見え始めた。
霧が濃すぎて閉じ込められた集落のようだった。
村の中心には割と大きな廟があって、その周りでおばあちゃんが
屋台を出して牡蠣の揚げまんじゅうを売っていた。
廟の目の前は海。霧が晴れていたら隣の島も中国も見えるんだろうな。
村の入り口に南国風の食堂があって、そこでランチを食べた。
紅麹の炒飯と、海藻の天ぷら。あと炒魚麺。
ふたりだと2品を分け合うくらいでちょうどいいかも。
3品でお腹はちきれそうなくらい満腹になったよう
それから、村をうろうろしてる村犬。ボーダーコリーの少年。
笑顔に癒された〜。わんちゃん大好きの主人はもうデレデレ。
【北海坑道】
規模は南竿よりも小さいけど、ここも迫力がある坑道。
最初は潮が引いて無くて入ることが出来なかった。
歩道までざぶざぶと打ち寄せる波。音が反響してすごく怖い。
一本道だけど、かなり長い。そして暗くてじとじとして不気味。
ずっと奥まで行くと、外に出れる。
岩場の向こうに軍事要塞みたいなものがあるんだけど、
霧がこくて足元が悪かったから退散。ここは南竿と違って船は出てないから
潮が引いている時間しか参観できない。目安時間はウェブサイトで確認を。
【壁山】
海抜294mの険しい地形が続く地域。北竿を一望できる景観台がある。
これは霧が晴れている時間を狙って登ったところ。
空港が見える。空港の奥にはビーチ、それから戦争和平記念公園がある山、
右のはしっこがトレッキングコースになっている島。
この景観台に至る道はすごく急だから運転注意。
道路脇は軍事設備が並んでいるから写真撮影禁止。
ここは北竿の防御の要なんだとか。
【坂里ビーチ】
のんびりした坂里村と、そのビーチ。
北竿で2番目に大きいビーチ。中央にはちいさな天后宮がある。
天后宮に続く歩道にミニ灯篭みたいなのが並んでるんだけど、
そのひとつひとつに「神話の鳥」のモニュメント(?)が乗っていてかわいい。
夜、「藍眼涙」を見るために立ち寄ったんだけど、
ビーチの広さ、夜の海の黒さ、波の音のでかさにビビって近寄れなかった。
このすぐそばに2つ大きな廟がある。ひとつは三太子何とかって所で
もうひとつは白馬尊王(伝説の英雄)の廟。
北竿の廟にいる狛犬はそれぞれ何と言うか手作り感(?)があって面白い。
三太子廟の狛犬はターメリックカラーで真っ黒な瞳が怖かった。
夕暮れを背にした白馬尊王像。ヒーロー感が出てる。
ここの廟も海の真ん前に開かれていて、すぐ下に波が打ち寄せている。
【塘岐村】
島の中心街。いちばん賑わってるところ。
「え、ここが?!」と思うこと間違いなし、の小さな村。
島唯一のコンビニがあるのももちろんこの村。
お土産屋さん、朝ごはん屋さん、食堂、散髪屋などなど
店なのか人んちなのか分からない建物が多く並んでいる。
【芹壁村】
言わずもがな、島いちばんの見所。一日目の散策記参照。
ここに泊まって本当に良かったと思う。
一通りスポットを見学するだけなら日帰りで十分なんだけど
私は南竿より北竿の方がうんと楽しかった。
どこ行くにも近いから、好きな時に好きな場所に好きなだけ。
こういう自由な感じがたまらなく好き。
ただ、霧がね・・・・やっかいなんだ。
これについてはまた次の記事で
つづく
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JUGEMテーマ:癒しとやすらぎの自然・風景
離島旅!馬祖編(3)北竿島巡りその1
2015.04.11 Saturday
朝はバイクで島でいちばん栄えてる街、塘岐村へ。
空港を出てすぐのこの村には、島唯一のコンビニがある。
朝食屋さんも何件かあったので、ここで朝ごはん。
ワンタン麺と、焼き餃子。
馬祖ベーグルは外せない。食堂で注文したら具をはさんだバーガーで
出てくるけど、お店のベーグルはプレーンだけ。香ばしくてめちゃうまい。
空港裏の地下トンネルを超えて、戦争和平紀念公園へ。
公園と点在する軍事基地、テーマ館は山の上にある。
ビーチを抜けると、ふもとの小さな村がある。
村の入り口の左手には公園、右に行くとものすごく急な山道。
この山道はあんまりに急で危険だから一方通行。
ちなみに、公園の入り口の民家でガチョウを飼ってるんだけど
このガチョウが超やかましい。多分番犬代わりなんだと思う。
ガチョウって案外凶暴なのかも。
山道をぐんぐんのぼって、軍事拠点06、08、12を見学する。
それぞれの場所に戦車やら砲台やらが残っている。
12拠点の奥にある歩道がすさまじい。
もし元気があるなら、そして高所恐怖症でないんなら、
ぜひチャレンジしていただきたい絶景スポット!!!
遠くまで続く階段。そして豆粒みたいな景観台。これぞRPGの世界!!!
九族文化村のトラウマで高い所が苦手になった彼は、しきりに
「おしりブルブルする」と呟いていたが、頑張って渡りきった!
眼下は、絶壁。当然落ちたら助からない高さ。
遠くの村が霧に包まれて山のてっぺんだけが浮かんでいるように見える。
ロープ伝いに岸壁を超える場所もある。
中山仙境のトレッキングを思い出すね!どきどき
丘を越えた向こう側から、風の音に混ざって草刈り機みたいな音が聞こえてくる。
と、思ったら丘を越えたところに草刈り機を装備したおばあちゃんが2人。
あの険しい岸壁を草刈り機を担いでやってくるとか・・・・ナニモノ?!
たくましすぎるぜ、おばあちゃん。
草刈りをするおばあちゃんズを通り過ぎて、展望台へ。
村の方は全部霧に包まれていた。歩いてきた道があんなに小さく見える。
展望台からいばらをかき分けてのぼって、山のてっぺんへ!
念願の、雲海!!!(霧だけど)
ちなみにこの日、濃霧のため飛行機は全便欠航。
島と島の間、絶壁の歩道の途中に不思議な岩があった。
お坊さんが立って空を見上げてるみたい。
ここから先は宿に戻ったりビーチでぼーっとしたりしながら
行ったり来たりしていたから、時系列は無視して場所別にご紹介。
長くなっちゃったから今日はここまで。
つづく
空港を出てすぐのこの村には、島唯一のコンビニがある。
朝食屋さんも何件かあったので、ここで朝ごはん。
ワンタン麺と、焼き餃子。
馬祖ベーグルは外せない。食堂で注文したら具をはさんだバーガーで
出てくるけど、お店のベーグルはプレーンだけ。香ばしくてめちゃうまい。
空港裏の地下トンネルを超えて、戦争和平紀念公園へ。
公園と点在する軍事基地、テーマ館は山の上にある。
ビーチを抜けると、ふもとの小さな村がある。
村の入り口の左手には公園、右に行くとものすごく急な山道。
この山道はあんまりに急で危険だから一方通行。
ちなみに、公園の入り口の民家でガチョウを飼ってるんだけど
このガチョウが超やかましい。多分番犬代わりなんだと思う。
ガチョウって案外凶暴なのかも。
山道をぐんぐんのぼって、軍事拠点06、08、12を見学する。
それぞれの場所に戦車やら砲台やらが残っている。
12拠点の奥にある歩道がすさまじい。
もし元気があるなら、そして高所恐怖症でないんなら、
ぜひチャレンジしていただきたい絶景スポット!!!
遠くまで続く階段。そして豆粒みたいな景観台。これぞRPGの世界!!!
九族文化村のトラウマで高い所が苦手になった彼は、しきりに
「おしりブルブルする」と呟いていたが、頑張って渡りきった!
眼下は、絶壁。当然落ちたら助からない高さ。
遠くの村が霧に包まれて山のてっぺんだけが浮かんでいるように見える。
ロープ伝いに岸壁を超える場所もある。
中山仙境のトレッキングを思い出すね!どきどき
丘を越えた向こう側から、風の音に混ざって草刈り機みたいな音が聞こえてくる。
と、思ったら丘を越えたところに草刈り機を装備したおばあちゃんが2人。
あの険しい岸壁を草刈り機を担いでやってくるとか・・・・ナニモノ?!
たくましすぎるぜ、おばあちゃん。
草刈りをするおばあちゃんズを通り過ぎて、展望台へ。
村の方は全部霧に包まれていた。歩いてきた道があんなに小さく見える。
展望台からいばらをかき分けてのぼって、山のてっぺんへ!
念願の、雲海!!!(霧だけど)
ちなみにこの日、濃霧のため飛行機は全便欠航。
島と島の間、絶壁の歩道の途中に不思議な岩があった。
お坊さんが立って空を見上げてるみたい。
ここから先は宿に戻ったりビーチでぼーっとしたりしながら
行ったり来たりしていたから、時系列は無視して場所別にご紹介。
長くなっちゃったから今日はここまで。
つづく
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