ふれっしゅらいふ、その後のハナシ。
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    身につけたい「ことば」のチカラ
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      健康なカラダをつくるためには、食べて、消化して、排泄する必要がある。
      理想は、栄養のあるオイシイものを食べて、効率よく消化吸収して、
      滞りなく定期的に排泄できること。
      賢いアタマをつくるために大切なことも、このサイクルで例えられそう。
      情報や知識を取り入れ(食)、理解して(消化して)
      自分なりの考えを持ってそれをアウトプットする(排泄)。
      豊かなココロはどうだろう。
      適度でバラエティ豊富な刺激を受け(食)、感動する経験を持ち(消化)、
      自由に表現する(排泄)。
      絶賛子育て中の母親として息子には「健康」で「賢く」「感性豊か」でいてほしいと切に願う。
      そして自分も!そんな人間になれるよう日々精進せねば、と思っちゃいる。
      私が思う「賢さ」は、「ことばの運用能力の高さ」にある。
      お喋りが上手かどうか、とか、国語の成績がうんたら、ではなく!

      (1)聞くチカラ→(2)考えるチカラ→(3)伝えるチカラ
      この三つのチカラが高い水準にあるかどうか、ってこと。
      これも「食べる→消化する→排泄する」サイクルと一緒で
      じゅんぐり辿ること、そのバランスが大切だと思う。
      この三つの能力は「ことば」の役割そのものでもあるし、
      「ことば」ありきの能力だから
      ことばの運用能力」とひとことで表してみた。もっとピッタリくる表現あるかな?
      人は自然に「ことば(母語)」を身につけるわけだから、
      このチカラだって発達に沿って自然と育っていくはず…なんだけど
      それぞれのチカラの「伸び具合」や「深さ」はやっぱり幼児期の環境の影響が大きい。
      で、上に挙げた三つのチカラ、母語である日本語でどれくらいのレベルを目指すのか
      ちょっとマメマメと考えてみたいのと、そのために具体的にできることと
      やりがちだけど気をつけなきゃいけないな、ってことをまとめてみたい。
      <三つのチカラの理想のレベル>

       

      (1)能動的に聞くチカラ
      「聞く」姿勢ってのは、「学び」の姿勢にそのまま映し出される。

      素直に人の話を聞くってのは、子どもであれ大人であれ「成長」に必要不可欠なこと。
      相手の意見に耳を傾けられる、そして人の意見を尊重できる人間であってほしい。
      自分とは異なる意見であっても、まずはそれを「聞く」ことができる態度が
      多(他)文化を認める態度につながっていると思う。

       

      そして能動的に聞くこと。hearing(漫然と聞く)ではなくlistening(聞こうとして聞く)チカラ。
      言っていることばの意味がわかる(単語の意味がわかる)だけじゃなくて
      ことばの意図を読み取る」チカラ、コレすごく大切だと思う。
      私が幼児期の外国語習得に際していちばん重要視したい「聞く」チカラは、
      lとrが聞き分けられるかとか意味のわかる単語の語彙数とかではなく
      英語を英語として素直に聞くことができるチカラ
      英語には英語特有のリズムやテンポがある。日本語とは全く別の音のシステムを、日本語を介して理解しようとするから難しいことになる。
      英語を英語のまま素直に頭に通してそれをインプットできる能力は幼児期の得意分野なのは言わずもがな。
      (2) 自分なりの考えを持つチカラ
      聞いた内容(耳で聞く以外にも読んだり見たりした情報)を理解出来た次の段階。
      消化・吸収、自分のものにできるかどうかがこの部分。
      素直に何でもかんでも信じ込んだり、ただ批判否定して自尊心を満足させるだけなのは避けたい。
      自分の人生を自分でいきるために、このチカラは鍛えられるだけ鍛えたい。
      (ここのところ毎日ルーチンをこなすだけの毎日の自分に言いたい!頭動かせ!)

       

      社会(学校)で測られる個人の「賢さ」の尺度が「(決まった)解を正確に答えるチカラ」であるから

      「正解のない問いが ある」こと、むしろ「人生で何度も直面するであろう悩みのほとんどが正解のない問い

      なんだということも忘れがちになってしまう。

       

      公式や解法を暗記するだけじゃ身につかないこのチカラ。

      ひとつの「解」が定まってない「問」に対して放り出さずに考えるチカラ。

      目に見える成果を求めてしまうと、このチカラを伸ばすどころか押さえつけてしまう危険性がある。
      まずは親である私が先入観や固定観念に気付いて自分の頭で考える練習をしないといけない。
      考える力をつける哲学問題集
      ↑考え方を考える、その練習にピッタリなこの本。哲学とタイトルにあるけど、
      短編小説を読むようにおもしろ楽しく読み進められる。

      (3)適切なことばで伝えるチカラ
      意思表示ができる。一方的に言いたいことを言うだけじゃなく、
      相手に伝わる方法でことばを選ぶことができるチカラ。
      伝えるという行為の先には「相手」がいる。自分ではない別の人間がいる。

      聞く姿勢同様、相手を尊重できる話し手になりたい。

       

      「伝える」ことは日本人が特に苦手とする部分なのかもしれない。(私も・・・)

      以上が、目標としている母国語(日本語)のレベル。

      放っておけば(幼稚園や学校など環境の影響のみで)自然と身につくかというと、そういうわけでもない。

       

      「母国語を大切にしましょう」と言われると曖昧でよぅわからんけども

      母国語における上記の「ことばの運用能力」を磨きましょう、ということなら

      具体的に身近な大人がどうサポートできるか、気をつけるべき点は何かが見えてくる。

       

      <三つチカラを伸ばすために出来ること>
      「ことばの運用能力」を伸ばすために母親の役割が大きいことは言わずもがな。
      母親は母国語の使い手として最初に出会う最大のロールモデル、お手本にならないといけない。
      ☆発達に応じた言葉がけ
      高いピッチのゆっくりとした短い言葉、繰り返しのある擬音語、
      いわゆる赤ちゃん言葉は赤ちゃんの言語発達に役立っている。
      ↓月齢別の具体的な言葉がけの方法はこの本に詳しくのっている。
      ☆一方的ではないやりとりを大切にする
      まずは母親が、相手を尊重(たとえまだ言葉を発せない赤ちゃんだとしても)した話し手となり
      そして聞き手にもなってコミュニケーションのかたち、楽しさを教えてあげる。
      赤ちゃんのしぐさ、視線、サインをキャッチして、それに反応してあげる。
      とはいってもお母さんだって最初から赤ちゃんと以心伝心ってわけじゃない。
      「この子はなんでこんなに泣いてるの!こっちが泣きたいよ!」からのスタートで、
      相手の一生懸命な意思表示を理解しようと努めるところから、コミュニケーションが始まる。
      「聞くチカラ」を深く伸ばすために、自分自身の声を聞いてもらう、聞いてもらえる経験が大切だと思う。
      そして聞いてもらえ安心感があれば、伝えたいという気持ちと、伝えようという意思が育つ。
      訓練者ではなく話し相手に。上の本のことばを借りるなら、
      誠実なことばをどれだけかけてもらったかが人間形成に大きく影響する」と。
      ☆本(絵本、物語、昔話)に親しむ
      本はココロの栄養デス。とはいっても「文字を覚えさせねば!」とか「頭が良くなるために!」とか
      「1日〇冊、トータル〇〇冊読まねば!」と黙ってオリコウさんに聞きなさいオーラを出して読むのと
      楽しい時間を共有して読むとでは、同じ本を読んでいたとしても全く違う結果になる。
      本を読むためにも、本を読むのに必要な力を育てるためにも、本を読んだあと、
      その内容を消化するためにも、欠かせない大切なこと
      、「孤独(ひとり)」でいる時間だ、と子どもの本の専門家は言う。
      ☆孤独を尊重する
      何かを伸ばそう、チカラをつけてあげよう、と思うと「与える」ことばかり一生懸命になってしまうけど
      特に「考えるチカラ」なんかは、親があれこれ手を出し口を出すと逆に潰してしまう危険性がある。
      人間には、外からの刺激を受けずに、ひとりで静かに過ごす時間にしか起こらない、内的な発達が
      ある。刺激過多なこのご時世、ヒマ=ムダとばかりに空白が埋められていく。
      心の中でことばを使うこと(自分との対話をする能力)を子どもの発達心理学なんかでは
      「内言」と言われている。脳(前頭葉)の発達の研究でもこの「内言」の重要さが強調されていて
      高度な思考技術に大きく関与している、とのこと。
      <おしまい>
      以上、母国語である日本語の「ことばの運用能力」の目指すレベルについて
      思いつくままに書いてみました。頭を整理しながら、少しずつ少しずつ書いてようやっとここまで。
      読みやすいようにまとめたりもうちょっと整理したいんだけどね、とりあえずここまで。
      息子のことばの発達を観察するのが毎日おもしろく、発見と驚きに満ちてます。
      子どもって、おもしろい。大人が子供から学ぶことって、想像以上にたくさんある。
      へとへとに疲れ果てて何もしたくなくなったり、イライラしてジュースをがぶ飲みしたり
      それも毎日のことなんだけど・・・それでも今しかないこの時期を愛おしんで暮らしたいものです。
      15:24 考えること comments(0)
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